宗次徳二氏。
2009年08月28日(金) | コメント(1)
昨日は会社を一瞬抜け出して、やまぎん日経BP経営者クラブの「経営者セミナー」に行ってきた。
講師は宗次徳二氏。あのカレーライスで有名な「COCO壱番屋」(ココイチ)の創業者である。
名古屋市内で奥さんと二人で始めた小さい喫茶店から、一代で全国1100店舗のカレーチェーン店を築き上げた辣腕経営者である
演題は「経営に身を捧げよう 経営は今が一番楽! これからはもっと大変!」というもの。
会場に現れた氏の第一印象は、カレー色のネクタイにスーツをビシっと着こなし、髪を七三に分け、いかにも学校の先生風。どんな堅苦しい話が始まるのかな・・・ と思いきや、これがなんとオヤジギャグの連発で・・・
「私の人生行きあたりばったりですから・・・」という氏は、話の内容も行きあたりばったりみたいで・・・ しかしそれも聴衆を惹きつける話術の一つ。笑える内容の中にも背骨は一本しっかり通っている。
氏は徹底した現場主義。現場主義に徹すれば、業績も右肩上がりになるに決まっている、とキッパリ。また、会社が始まる5時間前には起きなさい、そして掃除しなさい、その積み重ねが信用を生んでいくんです、と・・・
「行きあたりばったりでも、目の前に起こっている事を一生懸命にやることが大事」とのこと。
ほとんど行者に近い域に達しているのではないかと感じる。
そして「経営者は自分の経営に命まで捧げなくても、身を捧げなさい」と結論。
ラスト10分くらいではココイチの現会長である奥さんが壇上に上がり、「今の旦那の話はレッドカードです!」と駄目だしする始末・・・
実はこの奥さん、映画「おくりびと」で一躍有名になった「割烹 旧小幡」が実家だそうで・・・
この二人の講演の端々には、どんなに商売が大きくなろうとも原点だけは忘れるなよと、いう思いがヒシヒシと伝わってきた。
この日の夕食、家族でココイチのカレーを食べにいったのは言うまでもない・・・・