昨日しんきんさんのお付き合いもあって、経済講演会に出席してきた。演題は「今後の経済・金融展望」。講師は野村証券、金融経済研究所の美和卓(たかし)さんという人。
なんだか難そうな演題だし、さぞや眠くなるだろうな~、と思いきや、講演が午前中だったということもあり、これがなかなか眠くならない・・・
美和さんの語り口調も非常に丁寧で、難しい論題もわかりやすく説明してくれる。論旨はというと・・・
・民主党に政権が代わったが、景気対策においては今後劇的には変わらない。国内においては持続性と消費をサポートとする産業の育成が必要である。むしろ景気動向に関しては今後海外の影響をモロに受けるであろう。
・米の消費者は住宅バブルが弾け、借金の返済に追われている。しかし消費は来年の後半から持ち直すか?
・世界的に生産能力に余剰感があるが、これに関しても来年の後半から持ち直す見込み。ただし中国の動向次第。
・中国は国内で「元」がダブついているので、当局は引き締めにかかりたいが、今年天安門事件20周年、来年上海万博という節目の時期に引き締められないのでは? 祝賀ムードを壊さないよう、問題を先延ばしする可能性。他の新興国もムリをしている。今後リスクになる可能性あり。
・中国は自国の通貨「元」を元高にできないので、米の国債を今後も買い続ける必要がある(日本が円高にできいのと一緒)。結果、世界の基軸通貨である「ドル」の暴落の可能性は「NO」である。
・景気の2番ゾコが今年年末から来年前半にありそうだが、それほど大きいものではないだろう。
以上が論旨だろうか。これらのことを論理的に、しかもわかりやすく説明してくれた。だからどうなっていくのだ・・・といわれると答えに窮するが・・・
いずれにしても中国の今後の動向には目が離せないだろう。暴動も結構起きているようだし・・
美和さん、大変勉強になりました
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